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pastral traveller

from dive by musashinoclan

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lyrics

知り合いから聞いた話
どうやら聖者が現れたらしい
噂じゃ階段をひたすら上り
その頂きを目指しているらしい
とんだ物好きもいたもんだ
エレベーターが張り巡らされたこんな世界じゃ
自分の足すら面倒なくらいさ
あの暗がりな階段に
何を見たんだか
興味はあるがこちとら忙しい現代人さ
科学が進んだ今じゃ神は前時代
進歩しない神話じゃ飯は食えない
飢える子供を説法じゃ救えない
物好きも結構だが自分で手一杯さ
今日も機械仕掛けの羅針盤に乗り
エレ弁頬張り今だけを満たす
仮初の安心感

夢を語った若者だって
あくる朝には社会を担う立派な歯車
寝て 起きて 寝て 起きて
上って 下って 上って 下って
「ねぇ知ってる?」
嫌でも耳にした
未だ上り続ける彼という存在は
私をいつまでも下へ取り残した
前へ進む彼が私を呪い殺した
「彼は階段に座って、絵を描いてたんだってさ」
そこから見えた景色はどうだったのかな
何が見えたのか
覗くファインダー越しに見えなかったアンサー
あんたがたどこさ ここさ ここどこさ さあ どこなんだ
地に足の着かぬ箱庭の中で
私は旅人にもなれずどこに居るのかな
今日を繰り返してそのまま死ぬのかな

ああ思い出した
今日がその日か
彼の旅路 最果て その頂へ
その姿一目見たくて私も追う
エレベーターで混み合う中で
ふと耳にする人々の会話 人々は皆興奮に花咲いた
彼は聖者から英雄へ
聞き流し彼の待つ最上階へ
現れた彼は話に聞いていたような偉大さは感じられなかった
しかし彼は考えついただけではなく真似事ではなく
自らすべきと思うことをやり通した
そんな誇らしさ
意志の体現者
人々の目に眩しく映る風景がおかしな空気を吹かせた
人々は彼の道に自分を託しすぎた

終わるはずがない旅路を見ていたんだ
期待や信頼に似た身勝手な暴力
自分を許さない他人
彼は旅立ったと薄ら笑い
「ねぇ見てた?」 ああ見てた
彼が蒔いた種は土壌を間違えた
これは苛立ちだ
結局私達は自分の足じゃ歩けなかった
興奮に湧く最上階を尻目に私は導かれるように歩き出した
旅を奪われた旅人の気はいかばかりか
怒りか悲しみか
しかしながら彼の旅はその暗闇へ続いた
いつかまた会おうじゃないか
どんな姿であろうともまたいつか
私はその階段を下り始めた

credits

from dive, released December 31, 2019
Lyrics & Rap Performed by HARD GU.W-C.I
Produced by musashinoclan

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KUTTSURIKAI Tokyo, Japan

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