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group psychology
03:22
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2. |
dive
02:59
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階段の踊り場 座って絵を描いた
たまには日銭稼ぎや 足も止めた
毎日同じような景色だが
それでも確実に少しずつ違うんだ
気が狂れた人を見るような目をされる時もあるが
生きるってことが登るってことになってから
気づけば遠くまで来たもんだ
描き連ねたノート これは記憶だ
たまに声もかけられる どこぞの通行人
身なり見るや 好き勝手吹聴し
乱れ飛ぶ噂を 各々が推敲し
そんな姿をぼくは鮮やかに嘲笑し
また 一歩一歩と登り始めるんだ
どうにも腹も減ってきたが 懐寒い
あの日のエレ弁売りの姿が目に浮かぶ
さて今日はどんな景色が目に映る
登る
登る
登る
登る
最近じゃ周りも だいぶ騒がしい
情報が溢れても 噂が好きらしい
どうやらこの世界に聖者が現れた
一方こちらは また奇行だと からかわれた
気にはしないが けったいなノイズだ
どこか工場じみたエレベーター社会
まるでベルトコンベア 生産ラインだ
すべてが見事なまでの画一化
ひげも伸びた 髪もボサボサ
足もクタクタ 本当に疲れた
だがなんだかすごく満たされていた
登るということに ぼくは生かされていた
この旅路を終えた時 なんてことを考えるのはまだ早いが
少しくらいは期待しているのさ
てっぺんには 登るだけの何かがあると
さて最後はどんな景色が目に映る
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3. |
icicles
01:43
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4. |
pastral traveller
04:29
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知り合いから聞いた話
どうやら聖者が現れたらしい
噂じゃ階段をひたすら上り
その頂きを目指しているらしい
とんだ物好きもいたもんだ
エレベーターが張り巡らされたこんな世界じゃ
自分の足すら面倒なくらいさ
あの暗がりな階段に
何を見たんだか
興味はあるがこちとら忙しい現代人さ
科学が進んだ今じゃ神は前時代
進歩しない神話じゃ飯は食えない
飢える子供を説法じゃ救えない
物好きも結構だが自分で手一杯さ
今日も機械仕掛けの羅針盤に乗り
エレ弁頬張り今だけを満たす
仮初の安心感
夢を語った若者だって
あくる朝には社会を担う立派な歯車
寝て 起きて 寝て 起きて
上って 下って 上って 下って
「ねぇ知ってる？」
嫌でも耳にした
未だ上り続ける彼という存在は
私をいつまでも下へ取り残した
前へ進む彼が私を呪い殺した
「彼は階段に座って、絵を描いてたんだってさ」
そこから見えた景色はどうだったのかな
何が見えたのか
覗くファインダー越しに見えなかったアンサー
あんたがたどこさ ここさ ここどこさ さあ どこなんだ
地に足の着かぬ箱庭の中で
私は旅人にもなれずどこに居るのかな
今日を繰り返してそのまま死ぬのかな
ああ思い出した
今日がその日か
彼の旅路 最果て その頂へ
その姿一目見たくて私も追う
エレベーターで混み合う中で
ふと耳にする人々の会話 人々は皆興奮に花咲いた
彼は聖者から英雄へ
聞き流し彼の待つ最上階へ
現れた彼は話に聞いていたような偉大さは感じられなかった
しかし彼は考えついただけではなく真似事ではなく
自らすべきと思うことをやり通した
そんな誇らしさ
意志の体現者
人々の目に眩しく映る風景がおかしな空気を吹かせた
人々は彼の道に自分を託しすぎた
終わるはずがない旅路を見ていたんだ
期待や信頼に似た身勝手な暴力
自分を許さない他人
彼は旅立ったと薄ら笑い
「ねぇ見てた？」 ああ見てた
彼が蒔いた種は土壌を間違えた
これは苛立ちだ
結局私達は自分の足じゃ歩けなかった
興奮に湧く最上階を尻目に私は導かれるように歩き出した
旅を奪われた旅人の気はいかばかりか
怒りか悲しみか
しかしながら彼の旅はその暗闇へ続いた
いつかまた会おうじゃないか
どんな姿であろうともまたいつか
私はその階段を下り始めた
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5. |
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